不動産会社で家を売却 ¦ 物件の詳細な情報を伝えるための資料作り ¦ 役所に取りに行く必要のある書類
定住生活をしようと思って土地を購入し、注文住宅を建てて生活していました。
結婚して子供も生まれ、安定した生活が送れるだろうと思っていたからなのですが、
それから15年ほどして親との同居が必要になり、この家では住めないという判断になりました。
建て替えをするにも土地面積がまるで足りなかったので、思い切って不動産売却をして別のところに住み替えようという結論に達したのです。
土地の購入や注文住宅の建築をしたときに業者側から書類は確実に保管するようにと言われていたので
売却をするときにもその一式を準備した上で不動産会社に相談に行くことができました。
売買契約書や重要事項説明書、登記済権利証や土地測量図、建築確認済証といった一通りのものが揃っていたので、
業者側からも最初から全部が整っているのに驚かれたのを覚えています。
事前に必要書類は何かを調べてあったので、印鑑証明書や住民票、銀行口座やローン残高の書類も用意してありました。
ちょっと気が早い準備だったのは確かですが、三ヶ月以内に売却を終えたいという気持ちを示すのに十分だったでしょう。
印鑑証明書や住民票は有効期間があるので、それに間に合わせたいという意思表示のつもりで用意しておいたものだからです。
その意図を汲んでくれたのか積極的な販売活動を行ってくれたようで一ヶ月もしないうちに購入希望者が現れて売買契約をする段階に至ることができました。
もともと広めに作ってあって立地も悪くはない一戸建てだったので、買いたい人もそれなりにいたのでしょう。
内覧には立ち会いをせずに業者に任せてしまっていましたが、実はそれまでに内覧の申し込みは六件もあったとのことでした。
だからこそ強気になって売買交渉を行うことができ、販売価格から一円も下げずに契約を締結することができました。
そして、引き渡しのときに業者に預けてあった一通りの書類を渡して万事解決と考えたいたのです。
確かにそれで売却は終わって完璧だったという安心をしていたのですが、実は購入時の書類としてなくしていたものがあったと後になって気づきました。
取引が終わった時点で業者に言われたのが譲渡所得税がかかる可能性があるので必要があれば納税を行って下さいという話でした。
売却益があった場合には払わなければならないものだと知り、確かにかなり高く売れたので利益があったかもしれないと計算してみることにしたのです。
ただ、そのときにわかったのが単純に土地の購入と一戸建ての建築にかかった費用から売ったときの金額を引けば良いのではなく、
それぞれにかかった諸費用を引いて利益があったかどうかを判断するという仕組みになっていることでした。
そこで問題になったのが購入時の領収書が残っていなかったことであり、土地の購入にかかった仲介手数料、建築のときにデザイナーに依頼した費用などの明細がなかったのです。
もはや後の祭りだとがっかりしたのですが、調べてみると購入にかかった費用の5%という計算もできるということがわかって助かりました。
その計算だと売却益が出てしまうというもんだいはありましたが、とりあえずは正しく納税はできるとわかったのです。
ただ、もしかしたら業者側に記録が残っているかもしれないと考えて、購入時に関わった業者に一つずつ連絡してみたところ、
それぞれから書類を送ってもらうことができました。
それを合算してみたところもっと大きな諸費用がかかっていて利益が出ていない計算になりました。
一苦労をしなければならなかったものの、余計な税金を納めずに済んだのです。
領収書なども残しておけば苦労はなかったはずですが、業者に聞いてみるという発想が出てきて良かったと感じました。